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psycho-pass providenceを見てきた

Jul 05, 2023

アニメ、Psycho-passの映画を見てきた。Psycho-passは2年前ぐらいにNetflixで見つけて、もうそれは一気に見てしまった。今からハマったら、シーズン1-3と映画何本か、たくさん楽しめるのも非常に良い。僕は昔からハマると他の私生活や仕事が乱れるほどに過集中してしまう傾向があるので、映画・オーディオブック・ドラマなどの受け身体制で楽しめるコンテンツで、ハマりそうなものは意図的にさけ、なるべく原作(本)を当たるようにしている。なぜなら本は自分で読み進めるので、ハマっていたとしても、自己制御が聞きやすい。自分で進まないと勝手に進んでくれないし、聞き流しとかもできないから、どうしても仕事をしながら聴くとか、移動しながら聴く、見るとかできないからだ。


しかしながら、今回のPsycho-passや、シュタインズゲートは、ゲーム・アニメが原作のため、アニメを見出してしまった。そして、悪い予感がしていたが、没頭してしまったのである。


余談はさておき、今回の映画は、今までのPsycho-passで暗に語られてきたテーマである、「法を代替できるAIシステムが生まれた時、それが法律を完全に置き換えるべきか。」ということがよりわかりやすく、主人公の葛藤を表現しながら描かれていたと思う。


最近はChatGPTなどの生成AIが飛躍的に進化を遂げていて、このアニメのような世界観が実際に未来で実現することも大いに有り得るのではないか。本当にこれと同じようなことが未来において実現可能になるかといったら、それは微妙ではある、なぜならこのアニメでは、「色相」なる人の心理状態を測り、その心理状態によって潜在犯罪率を測定し、その値に基づきその人が実際に犯罪を侵す前に、更生施設なる牢屋のようなものにいれて更生させるのだが、その「色相」のようなものを実際に数値で図れるかと言ったら微妙だからだ。


将来的に実現可能なレベルに落とし込むとすれば、体内に埋め込むことのできるチップを用いて人々のホルモンバランスを測定し、網膜や鼓膜から入る映像・音を解析してそれに対し人がどの用に反応するか、さらにはその人の周りにはどのような人がいて彼らはその個人にどのような影響を与えるか、等々様々なビッグデータが積み重なり、それにその時点から何年以内にどのような罪を犯したか、といったデータもリンクされればその個人が何年以内にどれくらいの確率で犯罪を犯しうるか、ある程度の予測をするアルゴリズムを組むことは可能なのだろう。それはまさしく、Phycho-passの中で言うところの、「色相」と同等の役割を果たしうるだろう。

その時に、法律は必要かどうかの議論は、そのときに国家が必要かどうかの議論に直結する気もする。


そもそも国家が存在する理由はなんだろう。chatGPTに聞いてみた。


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国家の存在にはさまざまな理由がありますが、一般的に以下のような機能や目的を果たすために存在します。
1. 、法律を制定し、その遵守を強制することで秩序を維持します。
2. **公共サービスの提供:** 国家は、教育、保健、インフラなど、個々の市民が個々に提供することが困難なサービスを提供します。
3. **経済の規制と調整:** 国家は、経済活動を規制し、公正な競争を保証し、市場の失敗を補正する役割も果たします。
4. **安全保障:** 国家は、外部の脅威から市民を保護する責任を持ちます。これには、防衛力の維持と国際関係の管理が含まれます。
5. **社会契約の実行者:** 市民と国家との間の社会契約の一部として、国家は市民の権利を保護し、義務を強制する役割を果たします。

AIが法を代替するシナリオでは、国家の役割がどのように変化するかは非常に重要な問題となります。AIが法を完全に置き換えることが可能であれば、法律の制定と執行、さらには社会秩序の維持といった一部の役割がAIに移行する可能性があります。しかし、それでもなお、公共サービスの提供、経済の規制と調整、安全保障、市民との社会契約の実行者といった他の役割を果たすためには、国家の存在は依然として必要とされるでしょう。


確かに、法律の提供以外にも国家は色々な役割を担っているが、法律をAIが代替するような技術レベルの未来であれば、様々な経済活動もAIが代替しているだろう。


例えば「教育」に関してはもう今の時点でchatGPTがかなりいい線まで代替してしまうと思う。現に僕は何でも知りたいことをChatGPTに聞いてしまっているし、実際に1からオリジナルのボードゲームを作成し、コードまでほぼ書いてもらっている状況だ。このゲームの作成日記はまたほかの記事でその気になれば公開するとして、他にもまだ不完全ではあるが、chatGPTに幼稚園の先生のように振る舞ってこどもの質問に答えて。といえば何を話しかけてもフレンドリーに答えてくれる。あとは肉感覚器官(カメラ、音声認知デバイス、臭い感知器等)を与えて他のAIー例えば音声認識AI、画像解析AIと組み合わせて子どもたちと感覚を共有し、キュートな肉体を与えれば更に子どもは親近感を覚えるので、もう先生はロボットで良いでしょ。という時代がすぐにやってくるんじゃないだろうか。これから、そういうフィジカルなロボティクスの分野はまだまだ発展途上だし、熱いとおもう。夢にまで見たドラえもんの完成である。

とまあまた思いつきで脱線に脱線を繰り返してしまったが、要は法律・教育以外でも様々な分野において、AIが経済政策を決めたり、AIが公共サービスを代替したり、ということは、近い未来に実現可能だと容易に想像できる。


僕的にはそうなったときに唯一まだ残されている国家の存在意義は、「安全保障」だろうか。昔からAIが反逆して人を脅かすシナリオは悲観的SFで語り継がれているが、そういう懸念を払拭する方法は僕には思いつかないし、この「安全保障」分野だけ人が最終決定権を持つべき議題だと少なくともしばらくは判断される可能性が高いと思う。


安全保障が残るということは、それに付随する法は少なくとも残るだろう。まぁ現実論としては、Phycho-passのアニメや映画内でもそうなっているように、AIによる犯罪防止と、法律を両方キープしてバランスをとって運用していくということなんだろう。 ここの、「犯罪防止」をどう運用するかが鍵だし、未来がディストピアになるかユートピアになるかの分かれ目なのかもしれない。アニメ内では、アニメだから運用方法がディストピア的にセンセーショナルに描かれているが、ここをうまく運用して、例えば、パトロールAIの様な機械だけが、そういったビッグデータを握り、人々の生活に支障をきたさない範囲で潜在犯罪率の高い人々を監視する。ここのポイントは、人は誰ひとりとしてそのデータにアクセスできず、パトロールAIのみがそのデータにアクセスできるという点である。パトロールAIの内部がブラックボックス化してしまう問題はあるが、これはパトロールAIの権限を少なくすることで、AI自身がそのデータを悪用するリスクを減らすマネジメントが必要だ。これにより、少なくとも人からプライバシーの侵害をされることはない。しかしながら、AIがプライバシーを侵害するということに対して、世論が受け入れるかという問題も抱えているだろう。


また、アニメや映画作中内では、実際にシビュラシステムというAIが裁けない人間も存在する。実際に銃で人を殺害したのにもかかわらず、その人の色相はクリア(正常)なまんまだったのだ。映画内ではそれを見ていた世論が、まだまだシビュラシステムのみを信頼して法律を廃止するのはよくないという結論を下したのだが、僕はそこにはリアリティを感じなかった。なぜなら、そこまで技術が発達した未来であれば、当然AIが他の分野の仕事を相当な部分で代替していると思うからだ。 AI導入初期の未来で、人々のAIの導入におけるコンセンサスがない場合は別だが、もうすでに数々のAIを導入済みで、AIを受け入れる上でどのようなリスクがあるかわかっている未来であれば、底までセンセーショナルに反応しなくても良いのではないかと思ったのである。


例えば車の自動運転車などは、AIが運転したほうが格段に事故率が下がるというのに、AIが一回事故を起こすだけで世論のAIへの反感は相当なものだろうと推測できる。ただし、そういう事象がこれから色々な分野で起こると、人々のAIリテラシーは上がり、「人間のほうが事故率が上がるんだから、AIに任せたほうが安全でしょ」という意識が生まれる。誤作動を完全に排除することはおそらく難しいが、確率を格段に下げることが、ベターな選択に決まっているからだ。シビュラシステムでも同じである。シビュラシステムの導入によって、人々の犯罪率は格段に下がっている未来が描かれている。


アニメ・映画内は、現代社会よりも遥かに文明が進んでいる社会で、人々のAIリテラシーは高いほうがリアリティがあると思ってしまった。僕個人の考えとしては、シビュラシステムの導入によって犯罪を犯してすらいない人間が潜在犯罪者として処罰もしくは自由を縛られる社会は良くないと思うが、その社会に賛成し、システムを取り入れたのであれば、たかが一人犯罪を犯した際にAIに反感を覚えるのはリアリティに欠ける。まあ、法律もAIも両方あったほうがベターだよね。という現実的な世論だったのかもしれないが。。


思考の原石を、磨きつづける。

© Motokusa — Thoughts in the Rough